ストレスをためない気持ちの伝え方
気持ちを伝えるって、シンプルなようで難しいですよね。
本読んだり検索したりAIに聞いたりしても、
「それができたら苦労しないよー…」
って思うのが本音ではないでしょうか?
強い口調に「喧嘩を売ってるのか?」と言われてしまう
気持ちを言葉にして伝えることは大切さは理解できます。
しかし私はかつて、言いたいことを「きちんと」伝えようとすると、二つの大きな壁にぶつかっていました。
一つは、「感情の熱量と、言葉のスキルが釣り合わない」という壁です。
うまく言えない、伝わらないもどかしさが、思わず「強い口調」という形で表に出てしまうのです。
そしてもう一つが、その結果として、相手から返ってきた言葉。
「喧嘩売ってるのか?売ってるなら買うぞ?」
この言葉は、私から気持ちを伝える言葉を奪っていったように思います。
私が言いたいことを伝えようとすると、そう受け取られてしまうのか。言葉を尽くして理解し合おうとする前に、それはもう「喧嘩」と見なされる。そうなるくらいなら、もう何も言わない方が平穏なのではないか。
そうして、私は次第に自分の意見や気持ちを、本当にわかってもらいたい相手に伝えることを諦めていきました。
出口のない思いは、自分の中で反芻を繰り返し、深く内省していったのです。
「自分でうまく処理すればいい」「それが出来ない私が悪かったのかもしれない」と。
ブログを「自分を解放する場」に。スモールステップのリハビリ
私にとってこの『ココロノコエ』は、静かに、そして安全に自分の思いを発信できる「自分を解放する場」でもあります。そして、過去に諦めてしまった「自分の言い分を伝える」ことのリハビリのような場所でもあります。
突然、お手本通りに上手にできるようになるわけではありません。私に必要なのは、極小の成功体験を積み重ねていくスモールステップです。
そして、最近、私はそのスモールステップを一つ、クリアできたと感じる出来事がありました。
「あなたが、ペラペラ喋ってくると、私はうまく言えなくなる」
その相手は、家族です。
ある時、私のコミュニケーションの癖を指摘されました。
「言いたいことがあるなら、その時に言ってくれたらいいじゃない!後から言われても混乱する!」
これもまた、至極真っ当な「正論」です。
過去の私なら、「ちゃんと言ってる!」と、強い言葉で言い返し、またやってしまったと自己嫌悪に陥り、そのあとの言葉を飲み込んでいたでしょう。
しかし、その時、私は言葉を飲み込みませんでした。
私の口から出てきたのは、相手を責める言葉ではなく、「私の側で起きていること」を淡々と伝える言葉でした。
「あなたが、ペラペラ喋ってくると、私はうまく言えなくなる」
これは、私の心が初めて掴めた「自分の言い分」でした。
言葉に潜む「環境」の問題
「言いたいことをその時に言えない」のは、私が悪いからではなく、「あなたがペラペラ喋っている環境」では私の発話機能がフリーズしてしまうという、環境と相性の問題だったのです。
この言葉を伝えたことで、状況が劇的に変わるわけではありません。しかし、初めて私は「言えなかった」原因を自分だけの責任にせず、目の前の「環境」に言及することができました。
喧嘩でも攻撃でもなく、ただ「私のスペックと、あなたの出す音量・情報量は合わない」という事実を、感情的にならず差し出せた感覚。
「はっきりと」と言うことは、必ずしも「強い口調になる」ことと同義ではない。それは、自分の内側で起こっている事実を、静かに、「相手の都合の良いように受け取られない」言葉で提示することなのだと、この時、学びました。
正論じゃない、私の小さな成功体験
もし、私と同じように「はっきりと」言おうとして、いつも喧嘩腰だと誤解されたり、言葉を飲み込んでしまう人がいたら、伝えたいです。
「言えないのは、あなたの心が弱いせいでも、あなたの性格が悪いせいでもない」と。
それは、あなたの心が「安全ではない」と感じる環境にいるからかもしれない。
それは、あなたの「言葉の出し方」と「相手の言葉の受け取り方」が、まだ適切な距離を見つけられていないだけかもしれない。
リハビリは、焦らず、小さな一歩からでいい。私のように、「私の側で何が起きているか」を、誰かを責める言葉ではない形で、一つだけ言葉にできたなら、それは大きな成長です。
正論の「できる」という言葉に打ちひしがれるのではなく、「できない理由」を分解し、少しずつ自分を解放していきましょう。私もまだ旅の途中です。
あとがき
私がアイデアを出し、AIにまとめてもらったものです。
私の発話機能がフリーズしてしまう
これにはグサッと来ました😅
私のスペックとして、はっきりそう言われてしまったことはちょっと悲しかったですが、ああやっぱりそういうことだよね、と納得もしました。
この記事が、読者の方々のご自身の「言えない」気持ちに光を当てるきっかけになれば嬉しいです。



