キレる自分は性格が悪い?
こんばんは。
大切なあなたのココロノコエにそっと耳を傾ける、深夜の相談室の時間です。今日からパーソナリティを務めるアリアです。よろしくお願いします。
さて、さっそく今日のお便りを見ていきましょう。ラジオネーム「秋の雨」さんからいただきました。
「私は、普段はとても我慢強いのですが、ある特定の人と話していると、どんどんイライラして、キレやすくなってしまいます。本当の私は性格が悪いのでしょうか。自信がなくなってしまいます。」
秋の雨さん、お便りありがとうございます。
このお気持ち、痛いほどよくわかります。「普段の自分」と「キレた時の自分」があまりに違いすぎて、自己嫌悪に陥ってしまうんですよね。
守るべき、自分のお城
こんなふうに考えてみてはどうでしょうか?
秋の雨さんはきっと、自分のペースや自由とか、守りたいものが人一倍ハッキリしているんです。だから、それが守られている間は、誰よりも穏やかに、我慢強くいられる。
でも、相手によっては、そのあなたが大切にしているものが分からなくて、ずけずけとパーソナルスペースに入り込んで、悪気なく踏み荒らしてしまうんです。
そんな時、あなたの内側では「大変だ!攻撃を受けている!!」と、侵入者を排除しようとする防御反応が発動します。
普段は冷静でいられるのは、自分というお城が守られているからです。
特定の人に対してイライラしてしまうのは、そのお城が危機に瀕している証拠。

そう考えると、頑張っている自分がちょっと、愛おしく思えてきませんか?
安心の柵を作ろう
あなたは、我慢強い自分とキレてしまう自分のギャップをきちんと認識して、自信がなくなるほど自分を見つめている…
それは、性格の悪い人にはできないことじゃないかなと、私は思います。それに、限界まで我慢をするということは、本来優しい人なのだと思います。
でもね、世の中には、悪気なく、空気を読まず、あなたのペースを激しく乱してくる相手は存在します。残念ながら、そういう人とは、相性が悪いのです。そう割り切ってお付き合いすることが、振り回されないコツなのかもしれません。
つまり、お城の周りに柵を作って、お城に近寄らせない距離でお付き合いをするのです。

安心の柵を具体的にどう作る?
でも、その柵って、一体どうやって作ったらいいの?って、思いますよね。一緒に考えてみましょう。
自分の城の姿を知る
イライラするというのは、実は心の境界線なんだと思うんです。さっきのお城の例えで言うと、お城の入り口とか、すぐそばまで侵入者が迫っている状態。
そのイライラポイントって、 話の途中でさえぎられること?それとも、意見を否定されること? それが分かれば、あなたの「守りたいお城の姿」がハッキリしてきます。
小さな「防御の柵」
お城の姿─形や大きさに合わせて、言葉で柵を設置してみましょう。
具体的には、
- 話を遮られることがイライラポイントなのであれば、
「ごめんなさい、まだ話が終わってません。」「もう少し話させて」
- 意見を否定されることに対しては、
「あなたはそうなんだね、でも私はこう思うんだ」「私はこうしたいんだ」
など、シンプルに、でもあなたの気持ちを伝える言葉です。 相手との距離を保つ「心の柵」を、言葉で作っていくイメージです。
決して、相手を拒絶する「壁」ではありません。 あなた自身を守るための、優しい「柵」なんです。
そして、自分を責めないこと。
この柵を立てることは、決してわがままではありません。 あなたの優しい心を守るための、大切な行動です。 無理に我慢して自分が辛くなる前に、この「安心の柵」を上手に使ってみてくださいね。
ココロノコエ深夜の相談室、今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、お会いしましょう。
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