はじめに: 断れない優しさが引き起こす問題
(BGM:ゆったりとしたジャズやピアノ曲)
アリア:
こんばんは。『深夜の相談室』、パーソナリティのアリアです。
あなたは、営業電話や勧誘を【うまく断れない】と悩んでいませんか?
「とりあえず話を聞かなきゃ」とか、「相手の顔を立てなきゃ」って、ついつい思っちゃうこと、ありますよね。
今日の相談は、そんな「断れない優しさ」を持っている方からのお便りです。
リスナーさんのお悩み:「最初から断る方が親切?」
アリア:
ラジオネーム「素直なリスナーさん」からのお便りです。
「つい、営業や勧誘の話を真面目に最後まで聞いちゃうんです。断ることはできるんですけど、相手も仕事だから、無碍にしたら悪い気がして。
でも、最終的に断るなら、最初からスパッと断った方が、親切なんでしょうか?自分の素直な性格が、面倒なことに巻き込まれる原因になっているんじゃないか、と悩んでいます。」
アリアの経験: 優しさが裏目に出た実体験
アリア:
素直なリスナーさん、ありがとうございます。そのお気持ち、よーくわかります。
そして、まさにそれが、優しさの裏返しなんです。
私にも、同じような経験があります。
昔、友人に「ランチしよう!」と誘われて美味しく食事をしていると、宗教の話になり、「行くだけでいいから!」と、その集会に参加することになってしまって…
まさか、お金を包んで奉納することになったり、説法を聞かされたりすることになるとは、思いませんでした(笑)。
結局、勧誘を受けていることに気づいてお断りしたのですが。
「友人だから」「今後気まずくなりたくないから」と、最後まで話を聞いてしまった結果、お互いの時間が無駄になった上に、気まずくなってしまいました。
アリアからのメッセージ: 優しさを守る【最も誠実な線引き】
アリア:
そこで、私が学んだ教訓は、「断れない優しさ」を「自分を守る賢さ」に変えるということです。
結論から言うと、最初からスパッと断る方が、お互いにとって親切です。
それは、単なる効率論ではありません。あなたの持つ「誠実さ」を守るための選択です。
あなたが時間を費やすことで、相手に無駄な期待と営業努力をさせてしまう。
だからこそ、「私は必要ありません」とすぐに意思を伝えることが、相手の時間と努力を尊重する、最も誠実で親切な行為なのです。
【具体的なスパッと断る言葉】
- 「恐れ入りますが、営業(勧誘)のお話は全てお断りしております。失礼いたします。」
- 「今の自分の状況に満足しているので、ご提案は結構です。ありがとうございます。」
私はさらにこれに、「笑顔」を加えることを心がけています。
本当は「迷惑だな」と感じていることへの、私なりの、せめてもの罪滅ぼしです。
「優しさ」は、「相手の土俵に上がらないこと」でも発揮できます。
あなたの素直で誠実な心を、あなた自身が守る許可を出してあげてくださいね。
エンディング
アリア:
今日の相談はここまでです。
「素直で優しい」あなたは、「賢く自分を守る」術を身につけることで、もっと楽に生きられるはずです。
『深夜の相談室』、今週のお相手はアリアでした。
あなたの心が少しでも軽くなりますように。
おやすみなさい。


